コミュニティでの絆と成長の場としてのグループエクササイズ
グループエクササイズに参加することは、単に体を動かすこと以上の価値があります。多くの人は、ただ体を動かしたいと思ってセッションに参加しているかもしれませんが、心身ともに健康になりたいという共通の目標を持つ、強固なコミュニティの一員になるチャンスにもなるのです。グループエクササイズは、身体的な挑戦だけでなく、新しい人間関係を築き、モチベーションを高め、成長を促すための環境を提供することができます。
トレーナーとして、グループエクササイズの設計について次のような点を考慮するようにしましょう。
1.参加者のスキルレベルに合わせたプログラムの提供
全員が安全で楽しい経験ができる配慮が欠かせません。例えば、初級者と上級者のための異なるバリエーションを用意するなどです。
2.参加者のモチベーションを高める
グループダイナミクスの核となるのは、参加者同士あるいは参加者とトレーナー間の支援、モチベーションの向上、そして健康に対する共通の取り組みです。そのために、例えばグループエクササイズの中でもペアや スモールグループでの活動を組み込むことで、参加者同士が励ましあったり、集団の一員としての帰属感を得ることができます。
3.クラスの種類を多様化する
参加者が、自分の興味やフィットネスレベルにあったクラスを見つけやすい状態にしておくことが重要です。例えば、カーディオを重視する人にはスピンバイクのクラス、筋力強化を目指す人にはウェイトトレーニング、心身のバランスを整えたい人にはヨガのクラスなどです。さらにウェイトトレーニングのクラスでも、ダンベルやバーベル・ケトルベルなどを利用したものなど様々なものがあります。
さらに、いつもとは違うクラスを試してもらう工夫も必要でしょう。
最適なクラスの選択
では、自分の興味やフィットネスレベルに合ったクラスは、どのように見つけることができるのでしょうか。次のような点を見てみましょう。
●フィットネスにおける目標の明確化
カーディオ、筋力トレーニング、柔軟性向上など、自分の目的に合ったクラスを選びましょう。あなたのクライアントが、目的にあったクラスをちゃんと選べているかはわかりません。トレーナーはクライアントの目的をしっかりと理解し、勧められるようにしてください。
●様々なスタイルのトライアル
最適なクラスを見つけるために、異なるタイプのクラスを試してもらうのも1つの手です。目的に沿ってセッションを受けたけど、なんとなくしっくりこない。違うクラスの方が、目的にダイレクトで効いているわけではないけど、楽しくて続けられる感じがする。そんなクライアントもいるはずです。習慣化が最も大切ですので、クラス選択には柔軟性を持たせるようにしましょう。
●適切な強度の選択
ケガを避け、楽しむために、クライアントのフィットネスレベルに合った強度のクラスを選ぶことが大切です。グループエクササイズの場合、パーソナルトレーニングに比べると、どうしても注意が散漫になりがちです。トレーナーとしては、強度を適切に支持することは非常に重要です。
共同の目標と責任感が生むモチベーション
重ねて言いますが、グループエクササイズにおけるフィットネスの一つの大きなメリットは、そのグループ(集団)による動機付けの力です。同じ目標を持つ仲間と一緒にトレーニングをすることは、大きな刺激となります。他の参加者のエネルギーや情熱が、クラス中に一層の頑張りを引き出し、より多くの成果を達成するよう促してくれます。
また、他の人々からの期待感は、フィットネスの継続という点で大きく貢献します。グループに対する責任感があると、クラスを欠席することが減り、それによりワークアウトの一貫性が増します。さらに、グループエクササイズの社会的側面は、全体的な幸福感を高める重要な役割を果たすのです。
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