筋肉痛フリーでトレーニング!

遅発性筋肉痛(DOMS)とは?

遅発性筋肉痛(DOMS: Delayed Onset Muscle Soreness)は、特に新しい運動を行ったり、普段以上に強度の高い運動をした後に発生する筋肉の痛みやこわばりのことです。DOMSは、筋肉が過度な負荷によって微細な損傷を受けた結果生じるもので、運動によって筋繊維が小さな裂傷を起こし、その修復過程で炎症反応が生じるために痛みや腫れ、こわばりが発生します。この過程は、筋肉がより強く、耐久性を持つように適応するための反応です。

では、普通の筋肉痛と、どこがちがうのでしょうか?
遅発性筋肉痛(DOMS)と普通の筋肉痛の主な違いは、発生タイミングと原因にあります。運動後24〜48時間の間に痛みがある場合は、一般的な運動後の筋肉痛(PEMS)です。これは正常な反応のため、必ずしも有害ではありません。しかし、痛みが48時間を超えて続く場合はDOMSと呼ばれ、避けるべきです。運動の目標は、組織の微小な外傷や痛みではなく、筋・関節・神経系を強化することです。筋肉と結合組織がダメージを受けて修復を繰り返していきますが、痛みが2日以上続くほどダメージを与えるのは適切ではありません。

DOMSへの対応策

●体の声を聴く
筋肉痛が出たとき、それは体が限界に近づいているサインかもしれません。痛みを感じたら、それが通常の筋肉痛か、それとも過度の損傷を示しているのかを見極めることが大切です。適切な休息と回復を取り入れることで、体はより強く回復します。適度な運動と十分な回復期間を保つことが、持続可能なトレーニングと健康の維持につながります。

●ウォーミングアップを徹底する
適切なウォーミングアップは、筋肉の損傷を最小限に抑え、DOMSを予防するのに効果的です。ウォーミングアップにより筋肉が温まり、血流が改善されることで、筋肉は運動に対する耐性が向上します。これにより、トレーニングの効果は増し、同時に筋肉へのダメージは減少します。

●バランスの取れたトレーニングプログラムの実施
筋肉のバランスを整えることで、DOMSの発生リスクを減らし、全体的な体力向上に寄与します。例えば、筋トレだけでなく、ストレッチや低強度の有酸素運動を組み合わせることで、筋肉の柔軟性と持久力を高めることができます。これにより、筋肉の過度な負担を避け、効果的に体を鍛えることが可能になります。

●補助トレーニングの積極的な実施
トレーニングプログラムに補助運動を取り入れることで、主要な筋肉群だけでなく、支持する筋肉群も同時に強化され、全身のバランスが改善します。これは、特定の筋肉に過度の負担がかかることを防ぎ、DOMSの発生を減らすのに効果的です。また、体全体が均等に発達することで、パフォーマンスの向上と怪我のリスク軽減につながります。これらの対策を通じて、遅遅発性筋肉痛(DOMS)への対応策を実践することで、筋肉の適切な回復と成長を支援し、トレーニングの効果を最大限に引き出すことができます。

これらの対策を取り入れることで、遅発性筋肉痛(DOMS)を効果的に管理し、トレーニングの成果を最大限に引き出すことが可能です。かつての「痛みがなければ成果は得られない」という考え方を超えて「痛みなくしても成果を得る」という新しいアプローチにより、より健康的で持続可能なフィットネスライフを実現することができるでしょう。

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