薬やサプリメントの「カプセル剤」~メリットと基礎知識を理解する~

薬やサプリメントのカプセル技術は、近年ますます高度になっています。カプセル剤の製造においては、高度な訓練を受けた熟練の技術者が必要です。正確な処方効果を発揮させる原料をカプセル内に詰める技術には、豊富な知識と経験を持つ製剤専門家が求められます。製造工程はかなり自動化されていますが、最高品質の製品を安定的に生産するためには、温度と湿度が管理された環境下で、製造プロセス全体を専門家がしっかりと監督する必要があります。

カプセル剤のメリット

消費者観点からみると、カプセル剤は従来の「錠剤」より飲み込みやすいというメリットがあります。成分の不快な臭いと味が封印されることも、飲みやすさに繋がるでしょう。科学的な観点からも、カプセル剤は有効成分の安定性が高いため効能を高めることができます。有効期限も長いというメリットがあります。もう一つ、品質上の利点もあります。まず、投与量がとても正確です。 カプセル内に入っている有効成分の量は、一つ一つのカプセルでほとんど同じになるのです。また、有効成分は、ゼラチンの柔らかい殻に閉じ込められています。 この殻のおかげで、有効成分が胃液でスムーズに溶けだせるようになっているのです。そして、この殻は、細菌やカビなどの汚れから中身を守るバリアの役割も果たします。 ぴったりと閉じられているので、誰かが中身を改ざんするのを防ぐこともできます。

中身をジェル状にする技術

成分をジェル状にする技術においては、有効成分を含む原料を非常に小さな粒子に粉砕する必要があります。これにより、以下のようなメリットがあります。
●成分の均一性:微細化された原料は、より均一に混ざり合います。これにより、ジェル内の有効成分の濃度が一定になります。つまり、どのカプセルを取っても、同じ量の有効成分が含まれていることが保証されます。
●詰め込まれた成分量の精度:均一に混ざり合った原料は、カプセルに正確に詰め込まれます。各カプセルに同じ量の原料が含まれるため、投与量のばらつきが少なくなります。
一方、錠剤の製造では、原料の微細化が完全ではないことがあります。そのため、錠剤内の有効成分の濃度にばらつきが生じる可能性があります。つまり、同じ製品の錠剤でも、有効成分の量が錠剤ごとに異なる可能性があるのです。

ジェル化カプセル剤の基礎知識を理解する

カプセル剤の中身をジェル化するうえで、そのジェル(ゼラチン)には味も臭いも色もないことから、有効成分の不快な臭いや味を封印することができます。密封することで、有効成分の酸化や臭気・味の浸透をも防ぎます。さらに、ジェルを透明にも不透明にもできます。これにより、もし原料が光に敏感で、光にさらされると安定性が変化するという場合は、不透明にすることでその問題を解決できるのです。
また、ジェルは「エンテリックコーティング」と呼ばれる特殊なコーティング技術をすることが可能です。これは「腸溶性コーティング」とも呼ばれ、有効成分が胃で溶けず、小腸でのみ分解されるバリアを形成するための特殊なコーティングです。これは、特に魚油サプリメント(健康に良い脂肪酸を濃縮した栄養補助食品)の製造に役立ちます。このような魚油サプリメントを摂取する場合、胃の中で分解されてしまうことによりゲップが出てしまうことがありますが、これはエンリックコーティングにより防ぐことができるということです。また、カプセルによる気密性の高い密封により、魚油が酸化して腐敗するのを防ぐこともできます。
ちなみにこのジェルは、「ベジカプセル」と呼ばれる植物由来の原料でも構成できます。ベジカプセルは、動物性のゼラチンを使わずに、作られています。動物性のゼラチンは、豚や牛などの皮や骨から作られますが、菜食主義者や宗教上の理由で動物性の原料を避けたい人もいます。そこで、植物性セルロース(木材パルプ、綿、海藻など)やでんぷん(トウモロコシ、ジャガイモ、タピオカなど)を使って、ベジカプセルが作られました。ベジカプセルは、動物性のゼラチンカプセルと比べて、アレルギーの心配が少なく、熱や湿度に強い特徴があります。健康食品や植物由来の薬などに、よく使われています。また、カプセル内のジェルは、液体やドロドロした状態でないと入れにくいです。粉や粒が液体に混ざっている場合は、ちゃんと混ざるように「懸濁剤(けんだくざい)」という成分を加えます。例えば、蜜蝋(みつろう)やポリエチレングリコールなどです。水と油が一緒に入っている場合は、「乳化剤」という成分を加えて、きちんと混ざるようにします。代表的な乳化剤は、大豆や卵から取れるレシチンです。このようにして、カプセル内のジェルは、均等に混ざった状態になり、品質が保たれ、作りやすくなっているのです。

カプセル剤内のジェル化技術の用途

ジェル化する技術は、サプリメントの製造に広く使用されています。CoQ10(コエンザイムQ10)、特定のカロテノイド、ハーブエキスなど、体に吸収されにくく水に溶けにくい栄養素に特に適しています。これらの成分は微細化され、体内で分解されやすくすることができます。他にも、レチノール、ビタミンC、ビタミンE、ペプチド、緑茶や香油などのハーブ系成分を含む多くの化粧品にも使用されています。カプセルには、ブランド識別の観点から直接ロゴを印刷することができます。レーザー刻印が可能のため、染料を使用する必要もありません。

以上のように、消費者とメーカー双方のメリットから、カプセル剤の需要は今後ますます高まっていくとNESTAでは予想しています。健康志向の高まりとともに、サプリメント市場が拡大を続ける中で、ソフトゲルカプセルは確固たる地位を築いていくことでしょう。技術革新により、さらに優れた特性を持つソフトゲルカプセルが開発されれば、その可能性は無限に広がるはずです。

カプセル剤は、サプリメント業界において重要な役割を担っており、その需要は今後も高まり続けるでしょう。しかし、サプリメントを適切に使用するためには、カプセル剤の特性を理解するだけでなく、サプリメントに含まれる栄養素や、その分類、摂取目的などについての深い知識が必要です。
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