18ホール回れば、健康メリットは18以上

 

「今日のスコアは散々だった」

久しぶりのゴルフ。体調は万全、気候もおだやか。意気揚々とコースに出たものの、スコアが振るわないとガッカリしてしまいますよね。

でも、あなたの「別のスコア」はよくなっているかもしれません。健康スコアです。

1ラウンド(18ホール)回ったあなたは、最大約10km歩き、1万1000歩以上の運動をしていることになります。今後もゴルフコースを定期的に回り続けると、あなたの身体にどのような影響があると思いますか。

今回は、さまざまな研究で得られた結果を織り交ぜながら、ゴルフのメリットを分野ごとに整理して紹介します。

心血管系へのメリット

ゴルフは中強度の有酸素運動を長時間継続する活動です。これが心臓や血管に多面的な刺激を与えます。

・心血管の持久力向上、血流改善、心筋強化が期待できる
・上り勾配の歩行では、女性で最大心拍数の約80%、男性で約70%に達する
・ 血圧や心拍数などの心血管代謝指標が急速に改善、同時間の早歩きよりも心血管指標が大きく改善した例がある
・無酸素性閾値以下の運動により脂質代謝が促進され、血中脂質が改善された

代謝・体重管理へのメリット

ゴルフはエネルギー消費量が大きく、脂質代謝を促進する運動強度が維持されます。

 ・1ラウンドで男性約900kcal、女性約700kcalを消費する
・キャディーバッグを担ぐと消費カロリーが10〜15%増加する
・カート使用時でも、カートを使わない場合の半分程度のカロリー消費がある
・脂質をエネルギー源として使いやすい運動強度である
・長期的な体脂肪減少につながる可能性がある

疾病予防・長期健康へのメリット

身体活動量の増加は、慢性疾患の予防や健康寿命の延伸に関係しています。

 ・認知症、がん、うつ病、2型糖尿病のリスクの低下と関連し、さらには死亡率も下がる可能性がある
・長寿との関連が疫学研究で示されている
・ゴルフ愛好家は、一般の人々と比べ平均寿命が約5年長いと報告されている

筋骨格系へのメリット

ゴルフのスイングは、全身の筋肉と関節を連動させる動作です。

 ・ゴルフのスイングは臀筋、股関節、斜筋、背中、肩、前腕までを連動して働かせる全身運動である
・筋電図研究で高い筋活動が確認されており、ウエートトレーニングに匹敵する効果が得られる
・ゴルフクラブを運ぶ動作が低重量・高回数のレジスタンストレーニングになりうる
・体幹の安定性向上につながる
・筋量の維持に寄与する
・脊椎の可動性向上につながる
・姿勢維持の促進につながる

体幹の安定性を高め、引き締まった筋肉量を維持するのには有効ですが、筋肥大や最大筋力の増加に必要な負荷には達しません。よく理解しておきましょう。

バランス・神経筋機能へのメリット

自然の地形を歩くことが、神経系と身体制御能力を刺激します。

 ・凹凸地形の歩行による足首・股関節の安定性向上
・バランス感覚の強化
・柔軟性の向上
関節の動きを協調させる脳の働き(固有受容覚)の向上
姿勢の安定性を向上
・高齢者の転倒リスク低下に寄与

楽しみながらスキルも健康もレベルアップ!

ゴルフは単なるレジャーではなく、心臓・代謝・筋肉・神経系を同時に刺激する複合運動といえます。楽しみながら継続すれば、心も身体も健康に過ごせることでしょう。

 

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