スマートウォッチに健康管理アプリ 取得した健康データをどう指導に活かすか

昨今のウェアラブルデバイス事情

ウェアラブルデバイス。

一瞬何のことかと思った人も、スマートウォッチのような身につけられる端末のことですよと言われると、ピンとくることでしょう。

腕時計やリストバンド型のほかにも、指輪型、メガネ・ゴーグル型、スピーカー・イヤホン型など、実にさまざまな形態のウェアラブルデバイスが販売されています。

今や、若い世代やガジェット好きはさることながら、シニアの利用者も少なくありません。デバイスによっては、転倒や心拍数の急激な変動を検知するとメッセージを自動送信する機能があり、高齢の両親を心配する子供や孫がプレゼントに選ぶことも多くなっているそうです。

これらウェアラブルデバイスの普及もあり、今や多くのクライアントが、心拍数、歩数、睡眠スコア、消費カロリーなど、何らかの健康データを手にしています。スマートウォッチは持っていないけれど、スマートフォンのアプリで歩数チェックはしています、という人も多いことでしょう。

あなたはトレーナーとして、クライアントのこうした健康データを日々の指導やビジネスに活かすことができていますか。

「今日はあまり歩いていません」
「睡眠スコアが低いんです」

そう言われたとき、数値だけを見て指導していませんか。データは便利ですが、使い方を間違えると逆効果になるケースも少なくありません。

データは評価ではなく「会話の入口」

多くのトレーナーは健康データを共有してもらうと、
・数値の良し悪しを即判断する
・目標値とのギャップを指摘する
という使い方をしがちです。

しかし、クライアントは数値が「責められる材料」になってしまうと、途端に見なくなります。

本来の使い方はシンプルです。データを質問の材料にするのです。

例
・この日は心拍数が高めでしたが、何かありましたか
・睡眠が浅かった翌日は、体調はどうでしたか

データの数値をきっかけに「体感と言語」を引き出す。これだけで指導の質は大きく変わります。

ウェアラブルデバイスが教えてくれないこと

ウェアラブルデバイスは万能ではありません。

・モチベーション
・ストレスの質
・生活リズムが乱れた理由
・運動への心理的抵抗

これらを数値に表すことはできません。だからこそ、トレーナーの観察と対話に価値があるのです。

「数値は低いけど、今日は表情がいい」
「数値は良いのに、疲れを強く訴えている」

このズレに気づけるのは、人間だけです。

指導に活かす具体的な使い方

ウェアラブルデバイスは、次のように使うと効果的です。

・強度調整の目安として使う
・回復不足のサインとみなす
・生活習慣を振り返る材料にする
・主観的疲労とのズレを確認する

データの数値が理想通りかではなく、その数値から何を一緒に考えるかがポイントです。

AI時代に価値あるトレーナーとは

データを読むだけなら、AIの方が正確です。それでもトレーナーが必要とされる理由は明確です。

・数値の背景を聞き取れる
・感情や不安を受け止められる
・行動に変える言葉を選べる

ウェアラブルデバイスは、トレーナーの価値を引き出す道具として活用しましょう。

集客にも応用しよう

「トレーナーが教える健康データの活かし方」などのスポット講座を提供してみましょう。

だれでも受講できる無料のオープン講座にして、新規会員獲得に活かすのもいいですね。自社のウェブサイトやSNS、チラシに講座のお知らせを掲載して拡散すれば、新たなマーケティングリソースになります。

まとめ

ウェアラブルデバイスで取得できるデータは、指導を管理するためのものではありません。クライアント自身が体を理解し、納得して行動を変えるためのサポートツールです。

数値を見る力より、数値をどう扱うかを教えられるトレーナー。そこに、これからの指導者の価値があります。

NESTAが推薦するスペシャリスト講座