人はモノではなく「感情」を買う生き物

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あなたが乗っている車はどんなタイプですか?
日本車ですか?アメ車ですか?その他の国の車ですか?
スポーティなモデルですか?頑丈さが売りのモデルですか?豪華さが売りのモデルですか?
赤ですか?シルバーですか?白ですか?青ですか?

車のブランドやスタイルは数十〜数百種類(あるいはもっと)はあるでしょう。
それに加えて、色やその他のオプションを組み合わせると、数え切れないほど選択肢があるはずです。

ある程度の価格帯でもいくつもの選択肢がありますが、その中から、何を基準にして選んだのでしょうか?

「必要に迫られて」商品やサービスを購入した経験があるかと思います。
例えば、通勤するのに車が必要になったとか、ある仕事をするために特定のメーカーやモデル、色のものを買う必要があったなど。
買った理由はさまざまですが、たいてい、それぞれの人の中には、買うことを決定付けている感情があります。

例えば、最高級クラスの外車に乗って街を走ると、どんな気持ちになるでしょうか?
全くあなたの興味のない車に乗って同じように走るのとは、きっと違う感情になるでしょう。


パーソナルトレーナーの元に尋ねて来る人も同じです。
体型を変えたり、体重を減らしたりするために来るわけではありません。
クライアントが求めているのは有形の目標ではなく、無形の目標なのです。
本当に求めているのは、目標達成までの道のりを、よりエキサイティングなものにするサポートをしてくれる人、
また1人でチャレンジができないため一緒に頑張ってもらいたいという人、あるいは単に話を話をしたりコミュニケーションをとりたいと願う人なのです。

つまり、「体重を減らしたい」「コレステロールを下げたい」「体を引き締めたい」と言って来た人の最終的な目的は、実は言葉通りの物理的な目標ではありません。
確かにそういった方々が、体重を減らしたり、体を引き締めたりしたいと思っていますが、それらを求める理由はもっと深く、原動力となる理由があるのです。

簡単に言えば、人は感情を買う生き物だと言うことです。
友情を買ったり、安心感を買ったり、自信を買ったりしているのです。

パーソナルトレーナーとして、パーソナルトレーニングと言うサービスを購入してもらい、そして継続してもらうためには、その人を動かしている根本の感情を明らかにしなければなりません。
例えばあるお客様が「お腹周りの脂肪を落としてを約5kg体重を減らしたい」と言ったとしましょう。
あなたはその目標を達成させることができるかもしれませんが、もしその人が体重をすべて減らせなかったとしたら、どうでしょう?
クライアントがドロップアウトしてしまう可能性が高くなると思いませんか?

しかし、クライアントが心の底から望んでいる(買っている感情)が何かを知っていれば、肉体的な目標だけでなく、さまざまな媒体を使ってサービスを提供することができるはずです。
このことは、入会当初に掲げた肉体的な目標については達成していなかったり、すでに達成したりしていたとしても、
あなたと一緒にトレーニングを続けてくれる(お金を払ってくれる)クライアントが周りに多くいることからも実感できるのではないでしょうか。